飛べるなら、飛びたい

逢いたい、空の向こうの貴方へ

逢いたい、海の向こうの貴方へ

逢いたい、山の向こうの貴方へ



この鎖さえなければ、
いますぐにでも。
私は飛んでいけるのに。


生まれたときからある、この鎖のせいで、
飛べずに、羽ばたけずに。

私はこの地を、血を守らなければいけないから。
縛られて、生きるのだと。


いっそ鎖のない、世の中であればと、
何度願ったか。

でも、その鎖を引きちぎれないのも、
また事実で。



結局私は待ちぼうけ。
いつもいつでも待ち続け。
あの人は、次、いつ来てくれるかな？


嗚呼、早く逢いたいな・・・

ソレが最後の別れでも、
かまうことなく待ち続けるんだろう、私は。

ずっと、東の空を見上げて。