うさぎさん②

うさぎさんはいつも、おとなしく日々を過ごそうとしました。

ですが周りはそうさせてくれません。

しだいにうさぎさんは自分を偽って過ごすようになりました。

誰だって、うさぎさんは明るくて友達も多い、楽しいひとだと思い込みました。

うさぎさんは、自分の本心を表に出すことを滅多にしなくなりました。

わかってくれる人なんて、いないと思ったからです。

うさぎさん

あるところにうさぎさんがいました。

うさぎさんはいつも一人でした。

うさぎさんの周りにはたくさんなかまがいたけれど、
その中の誰も、友達だと思ったなかまはいませんでした。


今日も月をみあげては、うさぎさんはほろほろなみだをながします。

はやくあえないかな？わかりあえるひと。
はやくあえないかな？いまはまだかおもわからない、愛しい人。

そんなことを考えながら、うさぎさんは毎日眠りにつくのでした…

ひらり、ひらりと雪が舞う。

舞い散る雪に、想いを馳せて。

願いよ、届け。

幾度願えど、雪は嘲るように私の廻りを舞い、
からかうように話しかける。

「私たち、春になれば全部溶けてしまうの」

「だからそんなお願い、叶いっこないのよ」

キラキラと、月夜に舞いながら・・・


そして今日も降り積もるのは、貴方への想い。
決して叶わぬ思い、でも

少しの夢を、見せてくれた雪に。

ほんの少しでも想いが雪にのって、風に舞い、
貴方の元へと届くように。

そう想いながら、今宵も降り積もる雪を眺め、
月を見上げるのです。

儚く、寂しげな月を・・・

ＢＧＭはカフェとシド。そんな中での日常。

別に変化を望んでたわけじゃない。

むしろ変わらないことを祈ってた。

変わってしまったのは私の気持ち。

寧ろ、

私の気持ちは初めからこうだったという、錯覚が脳内によぎる。


裏切ラレル前ニ、裏切レ。

私の中の堕天使が囁く。

そして私は今宵もまた、深い闇へと誘われ、
孤独の淵に眠るのです。

語らない人形と寂しさを抱えて・・・。